Webサイト「こころの詩人 八木重吉の魅力」の目的

日常の生活や自然を、簡易な言葉で表現しながら、真摯な求道心を秘めている重吉の詩は、不思議に、傷ついた人や苦悩に沈む人の心に触れ、共感させ、希望さえ与えてしまう力をもっています。キーツやキリストを愛した重吉の詩は、美しいものを求める西欧精神、罪を深く意識する信仰の求道心、それに哀しみの奥に希望を見い出す日本人の感性を併せ持っています。

「八木重吉の詩を愛好する会」は、昭和60年(1985)年、柏で生まれました。その年、すぐ詩碑建立委員会を組織して、11月に詩碑「原っぱ」を序幕し、その後も文学散歩、詩の鑑賞会、講演会等を企画し、会報も発行しながら活動してきました。八木重吉の資料を後世に残すため、みなさんと情報交換をしながら、活動を継続して行きたいと思っています。

  • ★八木重吉の詩を愛好する会
  • ・事務局:天利武人 ( Tel 04-7164-9159 )
  •   〒277-0014 柏市東3-8-34 第一宣教バプテスト教会
  • ・サイト管理者 小林正継
  •   連絡・お問い合わせは下記まで
  •   メール:八木重吉関係専用 kmat27aiko@gmail.com

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もう一つ(素朴な琴)の見学と講演会のご案内

7月27日(日)10:00〜15:00 町田周辺の人々に、地元から出た素晴らしい詩人八木重吉の魅力を深く認識してもらうために、町田での詩碑見学と講演会を企画しました。是非ご参加下さい。

詳細は別添チラシ参照

会報発行 案内

会報「とかす力」16号を発行しました。
(10月26日の茶の花忌の案内も掲載してあります。欲しい方は、住所氏名を
明記して、連絡をください)

冊子 案内

八木重吉との出会いとその詩の魅力第四集(A5、8ページ)を発行しました。

八木重吉の詩の紹介(第4回)

          蟲
         蟲が鳴いてる
         いま ないておかなければ
         もう駄目だというふうに鳴いてる
         しぜんと
         涙をさそわれる

「蟲」の解説

現在公に知られている詩碑の中で最も新しい詩碑で、平成17年に建立されている。茅ケ崎の愛好者たちの尽力で高砂緑地(茅ケ崎美術館隣)に建てられたが、他の文学者の記念碑も多く有している茅ケ崎市の文化的盛り上がりの中で建てられた、八木重吉晩年のゆかりの地である茅ケ崎には、早くから小川宣二さん等の熱心な愛好者が収集と研究をし、いつか茅ケ崎にも詩碑を建てることを願っていた。小川さんが病弱になられてからは、その志を受け継ぐ形で川井盛次さんら茅ケ崎文化人クラブが活動を続け、平成16年に「八木重吉記念碑を建てる会」を発足させ、本格的な運動が始まり、17年10月2日に序幕の日を迎えた。

刻まれた詩「蟲」は、結核の療養にこの地に来た重吉の心を映しているかのようである。秋の蟲の鳴き声にもののあわれを感じるというような安易な感傷を表現しているのではなく、蟲の身に自我を移入し、蟲と自分が一体となり、重吉独自のの清新な視点から蟲をとらえた時、死ぬ運命を見つめつつ精一杯鳴く姿に心打たれ感動の涙を禁じ得ないのである。この詩は、多くの愛好者が共感する詩でもあり、茅ケ崎にふさわしいであると思う。また毎年10月初めの頃に茅ケ崎の愛好者が詩碑を訪れ集まりをもっているという。長年の夢を実現させた彼らの万感の思いがそうさせているようである。