八木重吉の詩を愛好する会の歴史

1.会の前史

(柏における八木重吉発掘の歴史)

八木重吉を愛好する会の歴史

柏の地域新聞『東葛まいにち』が、「東葛中学校時代の詩人八木重吉の横顔」という記事で、重吉の教わった生徒たちに取材した証言を載せる。
柏のタウン誌「おもしろ倶楽部」が、東葛飾高校旧校舎(重吉が教えた校舎)の保存を訴える。【平成7年玄関部分がモニュメントとして保存】
東葛飾高校の文学部の部誌『東葛文芸』8号に、2回生で重吉に教わった齋藤充氏(後に東葛飾高校長)が、「八木重吉先生の思い出」を書いた。
東葛飾高校40周年記念誌に、作家の伊藤晃氏(卒業生)が、重吉についての記述をする。その中で、2回生で重吉に教わった鷲見正人氏が、重吉が教壇を去る最後の言葉として「キリストの再来を信ず」と言ったと書いている。
雑誌『野菊』の中で、同僚だった国語の教師神原克重が「『貧しき信徒』を読みつつ」と題し、重吉の思い出を語るが、その中に、「新年会の席上の寄せ書きで、‘キリストの再来を信ず’と書いた」という記述。
1984年(昭和59)
1983年(昭和58)
1977年(昭和52)
1967年(昭和42)
1964年(昭和39)
1952年(昭和27)
1928年(昭和3)
『北総四季』という雑誌の中で、作家の中村竜夫氏が、八木重吉と吉野秀雄という2人の文人の妻となった登美子夫人をモデルに短編小説「冥府のマリヤ」を書き、重吉の柏時代の生活を描く。
『房総の文学めぐり』という本で、伊藤晃氏の40周年記念誌の記述を基に、八木重吉の執筆がされ、千葉県の柏ゆかりの詩人として認識がされ始める。

 

2.会の発足と活動

1985年(昭和60)
・2月 東葛飾高校卒業生の天利武人氏、小林正継氏、青木紀夫氏と画家の大山八氏の4名で、「八木重吉の詩を愛好する会」を結成、以後2ヶ月に1回の例会を持ち、詩の鑑賞会、ゆかりの地文学散歩、佐古純一郎氏や宗左近氏の講演会、会報発行などの活動を始める。またこの年は、3月に詩碑建立委員会を発足させ、10月に完成、11月4日に詩碑「原っぱ」を除幕する。
1986年(昭和61)
・鎌倉居住の吉野登美子夫人を訪問
1990年(平成2)
・八木重吉の絵葉書セットを作成
1995年(平成7)
・10周年記念誌『いっぽんのみち』を発行
2000年(平成12)
・15周年記念会報「ひとすじ」(前年逝去の吉野登美子夫人追悼号とする)発行
2005年(平成17)
・20周年記念のこの年、六月に松戸でシンポジウム、「八木重吉の詩と信仰ーその現代的意義」を実施する
・10月 茅ケ崎の詩碑「蟲」の除幕式に参加。
2006年(平成18)
・6月 東京の聖学院高校でシンポジウム、「八木重吉の東京時代の重吉をさぐる」というテーマで開催。
・6月 茨城キリスト教学園でもシンポジウム開催、3人の愛好家による講演を元に参加者で語り合う。
2007年(平成19)
・6月 茨城キリスト教学園で前年同様にシンポジウム実施
2008年(平成20)
・茨城キリスト教学園で前年同様にシンポジウム実施
2009年(平成21)
・茨城キリスト教学園で前年同様にシンポジウム実施
2010年(平成22)
・2月 柏文学散歩
・6月 柏で「講演と独唱」(苅部幹央氏、池田文子氏)開催。茨城キリスト教学園で前年同様にシンポジウム実施
・10月 茅ケ崎での詩碑建立5周年記念行事に参加
・11月 作家で千葉日報の「日報詩壇」の選者である中谷順子氏が、千葉日報の文化コラム「房総の作家」シリーズの一環として、この月より14回にわたって記事を載せ始める。(愛好会も資料提供)
2011年(平成23)
・6月 柏で「重吉詩の独唱・朗読・語りによる鑑賞」(金野実加枝氏)開催。
・11月 茨城キリスト教学園で前年同様にシンポジウム実施。テーマ「登美子夫人を語る」
2012年(平成24)
・10月 『柏時代の詩人八木重吉』として柏時代の生活状況を冊子にまとめる。
2013年(平成25)
・11月9日(土) 茨城キリスト教学園でシンポジウム実施。テーマ「好きな詩の鑑賞」(2006年より7回実施されてきた)
2014年(平成26)
・9月 八木重吉の詩を愛好する会がホームページ公開。
・10月2日 茅ヶ崎の詩碑「蟲」建立9周年の集いに参加(小林)。
・10月4、5日 八木重吉の詩を愛好する会が「教師としての八木重吉」(小林)、「八木重吉の孤独」(天利)と題して講演を行う。
・10月26日 町田の生家で茶の花忌(没後87年)が開催され、八木重吉の詩を愛好する会のメンバーも参加。
2015年(平成27)
・6月 会報「とかす力」10号発行。
・9月 会報「とかす力」11号発行。
・10月04日 茅ケ崎の「八木重吉の会」主催の詩碑「蟲」建立10周年行事(茅ケ崎図書館で)に参加。
・10月26日 町田の生家主催の茶の花忌(没後88年)に参加。
・10月31日「八木重吉の詩を愛好する会」が主催で、詩碑「原っぱ」建立30周年記念会(ホザナ幼稚園で)を開催。
2016年(平成28)
・ 9月26日 会報「とかす力」12号発行。
・10月26日 茶の花忌参加  墓前礼拝参加及び町田市民文学館主催の「八木重吉展」見学。
2017年(平成29)
・1月04日 八木重吉記念館館長八木藤雄氏(八木重吉の甥)死去、92歳。
・1月10日 通夜、11日告別式に愛好者数名ずつ参加。
・2月28日「とかす力」13号発行。
・10月5日「とかす力」14号発行。
・10月26日 茶の花忌(没後90年)開催。
2018年(平成30)
・ 3月7日 会報「とかす力」15号発行
・ 9月5日 会報「とかす力」16号発行
・ 9月29日「重吉の詩の風景を柏に訪ねる」(柏文学散歩)開催
・10月26日 茶の花忌
2019年(令和元年)
・ 4月1日(月)会報「とかす力」17号発行
・ 7月27日(土)町田市の小山田桜台の詩碑見学と忠生図書館での講演会実施
・ 10月14日(月)会報「とかす力」18号発行
・ 10月26日(土)茶の花忌参加
2020年(令和2年)
・ 2月24日(月)会報「とかす力」19号発行
・ 9月15日(火))会報「とかす力」20号発行
・ 10月26日(土)茶の花忌、コロナ感染防止のため中止
・ 12月14日(月)会報「とかす力」21号発行
2021年(令和3年)
・ 4月26日(月)会報「とかす力」22号発行
・ 9月19日(日))会報「とかす力」23号発行
・ 10月26日(火)茶の花忌、コロナ感染防止のため前年に続
 いて中止
2022年(令和4年)
・ 2月1日(火)会報「とかす力」24号発行
・ 7月31日(日))会報「とかす力」25号発行
・ 10月1日(土)『八木重吉を慕いて』発行
・ 10月26日(水)茶の花忌復活し、参加
・ 12月25日(月)会報「とかす力」26号発行
2023年(令和5年)
・ 6月27日(火)会報「とかす力」27号発行
・ 7月 6日(木)事務局天利武人牧師死去
・ 7月16日(日)会報「とかす力」28号(特別号)発行
・ 10月10日(火)会報「とかす力」29号発行
・ 10月26日(木)茶の花忌参加
・ 12月24日(日)会報「とかす力」30号発行